リンパ腺の痛み

リンパ腺の痛みの理由

リンパ腺(リンパ節)の痛みや腫れを起こすのは、次のような病気が考えられます。

耳の周辺のリンパ腺(リンパ節)の痛みや腫れ:
  外耳炎、中耳炎、内耳炎

あごの下のリンパ腺(リンパ節)の痛みや腫れ:
  口内炎、虫歯、口腔の病気、喉の病気

首の両側のリンパ腺(リンパ節)の痛みや腫れ:
  結核

鎖骨の上のリンパ腺(リンパ節)の痛みや腫れ:
  胃がんの転移、肺がんの転移

脇の下のリンパ腺(リンパ節)の痛みや腫れ:
  手や腕の外傷、おでき

脚の付け根のリンパ腺(リンパ節)の痛みや腫れ:
  足の外傷やおでき、性病

全身のリンパ腺(リンパ節)が次々に痛み、腫れる:
  内臓ガンや肉腫の転移、血球の腫瘍

リンパ腺(リンパ節)のあるようなところが腫れたり痛みを感じたら、あるいはグリグリのようなものができ押して痛みを感じたら、リンパ腺(リンパ節)が病原菌と戦っているという証しです。

痛みや腫れを感じなくても、腕や脚などのリンパ管が赤い筋となって見えたりすることもあります。これも、同じくリンパ腺(リンパ節)が病原菌と戦っている証拠です。

リンパ腺(リンパ節)は体中に約800個あるといわれます。そして細菌やウイルスが体内に入ってくるとリンパ球や白血球がすばやく反応して攻撃します。

この攻撃も時に痛みや腫れを引き起こすのですが、病原菌の方が強いような場合は、この体の防衛システムをくぐり抜けてリンパ管に侵入し、やがてリンパ腺(リンパ節)に到達。ここでリンパ腺(リンパ節)が攻撃を起こすとき、それが腫れや痛みという症状になります。


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リンパ腺の痛み

リンパ腺のある場所

リンパ腺(リンパ節)のある場所は、静脈より細いリンパ管がいくつも集まって合流したところです。リンパ腺(リンパ節)はソラマメのような形をしていますが、その大きさは豆粒のように小さいものからソラマメぐらいのものまで、場所によってさまざまです。

全身のいろいろな場所に合計約800個のリンパ腺があるといわれていますが、多くリンパ腺(リンパ節)が集まっている場所は、耳の後ろやあごの下(浅頚(せんけい)リンパ節)、脇の下の(腋かリンパ節)、股とももの付け根のところ(そけいリンパ節)です。

これらの場所に多くあるリンパ腺(リンパ節)は、リンパ管を流れる病原体や、毒素、老廃物などを取り除き、リンパ液をろ過します。また、その他に、これらの場所に多くあるリンパ腺(リンパ節)は、骨髄で作られたリンパ球を一時的に蓄えて、成熟させる働きもあります。

リンパ腺(リンパ節)の中にあるリンパ洞にリンパ小節というのがあって、これはリンパ球のあつまりでリンパ球はここで分裂して増えるようになっています。リンパ小節から抜け出したリンパ球は、リンパ管を通って全身に行きわたることになります。

いろいろな場所にあるリンパ腺(リンパ節)は、また、病原菌を待ち受けて戦う場所でもあります。リンパ球は一度戦った細菌やウイルスの性質を記憶していて、同じ病原菌が再び侵入してきたときには、抗体を作り出してカラダを守る機能も備えています。


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リンパ腺の痛み

リンパ腺とは

リンパ腺とは、リンパ節とも言われますが、細いリンパ管がいくつも合流するところにあり、ソラマメのような形に膨らんでいるもののことです。広く知られているリンパ腺には、脇の下のリンパ腺、首のリンパ腺、そけい部のリンパ腺などがあり、ここで骨髄で作られたリンパ球の一部が成熟しています(T細胞)。

そもそもリンパ管とは、血管のように全身を通っている管です。その中をリンパ液と呼ばれる、黄色がかった透明な液体が流れています。リンパ液とは、血漿(けっしょう)と白血球との一部が毛細血管からカラダの組織に浸みだし、そしてリンパ管に流れ込んだもののことです。

リンパ液とは、古い細胞や血球のかけらなどの老廃物や、腸管で吸収された脂肪を運ぶ役割をしています。リンパ液は、リンパ管の中を流れた後、血管に入り、心臓・動脈を流れたあとに毛細血管から浸みだし、再びリンパ管に入り込むというように循環しています。

リンパ管は大変細く、その構造がわかるのはやや太くなった胸あたりのリンパ管からで、静脈より細く薄い管です。そしてリンパ管には静脈などと同じく弁があり、逆流を防いでいます。

リンパ腺やリンパ管に流れているリンパ液は免疫と深い関係があります。大怪我をしたときなど、リンパ腺が腫れてきますが、それは細菌などをリンパ腺で阻止しようとするためで、もしリンパ腺で細菌の攻撃に負けてしまったら、細菌が血管を通って全身に回り、敗血症という病気になってしまう場合もあります。


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リンパ腺の痛み

リンパ腫(こどものガン)

首などのリンパ腺(リンパ節)が腫れてくることから気づくことが多い病気ですが、リンパ腺(リンパ節)が腫れるのは、伝染性単核症などのウイルス感染、細菌感染、ネコひっかき病などのクラミジア感染などでもありますから、区別しないといけません。

リンパ腺(リンパ節)が腫れる以外の症状としては、あごの骨の腫れ、内臓の腫瘤、発熱などがあります。

またよく似た症状の病気には、ウイルス性・細菌性などのリンパ節炎、他のがん、関節リウマチなどがあります。

感染によるものは多くの場合、大きくなるスピードが急で日増しに大きくなり、しかもさわると痛みがあります。経過により自然に小さくなってくることもあります。

しかしリンパ腫の場合では、痛みがなく、腫れはゆっくりでも確実に大きくなっていきます。リンパ腺(リンパ節)だけでなく、あごなどの骨やいろいろな内臓、あるいは皮膚にできたりするものもあって、顔や口の中の腫れ、皮膚のしこりで気づかれることがあります。

リンパ腫にはいくつか種類があります。部位が限られているときには放射線による治療が行われ、他のものは小さければ手術でとることもありますが、やはりガンの薬で治療することが多いようです。


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リンパ腺の痛み

リンパ管炎

このリンパ腺(リンパ節)の病気は、外傷や手術の傷口付近から周囲のリンパ節に向かって赤い索状物が現れ、疼痛(とうつう)、圧迫すると強い痛み、悪寒、発熱などの症状があります。

外傷や手術創などからリンパ管への細菌感染によって発症しますが、誘因としては全身衰弱、不適切な創処置などがあります。

リンパ管炎を起こした部位には蜂巣織炎(ほうそうしきえん)もあり、拍動性の疼痛(とうつう)があり、周囲のリンパ腺(リンパ節)も腫れて大きくなり、強い痛みを感じることもあります。

赤色の索状物があれば、診断ははっきりとしますが、無い場合もあります。食欲不振、発汗、悪寒、発熱など全身症状が急速に起こることもあります。

患部を安静にし、高い位置においておくと症状は軽快します。リンパ管炎の原因となった創傷の治療を完全に行うことが大事です。ただし、膿瘍(のうよう)や壊死などのない蜂巣織炎(ほうそうしきえん)を切開してしまうと、かえって炎症を増幅させてしまうことがあるので注意が必要です。

リンパ管炎の治療は非常に専門的な治療法を必要とするので、すぐに医師に診てもらい、早期に治療をすることが大事です。

症状がよく似ている病気には、表在性血栓性静脈炎、静脈血栓症、急性蜂巣織炎(ほうそうしきえん)、ネコひっかき病などがあります。またおこしやすい合併症は、局所の蜂巣織炎(ほうそうしきえん)、壊死性筋膜・筋炎、全身の感染症による敗血症などです。


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リンパ腺の痛み

悪性リンパ腫

悪性リンパ腫は、全身のリンパ系組織から生じる腫瘍で、高齢者に起こりやすい疾患のひとつです。白血病と同じように、ウイルスが原因と考えられるデータはありますが、まだ原因は確証されていません。

通常、リンパ腺(リンパ節)が腫れてきます。体の表面からでは分からないリンパ節の腫大もあります。肝臓、脾臓が腫大することもあります。

悪性リンパ腫の全身症状は、発熱、体重減少、ねあせ、皮膚掻痒感があります。

通常は、痛みのないリンパ腺(リンパ節)腫大から始まって、リンパ液の流れあるいは血液の流れに乗って広がり、最後にはリンパ腺(リンパ節)以外の臓器にも広がり白血化します。リンパ腺(リンパ節)以外の組織から発症することもよく見られることです。

炎症などの原因の不明なリンパ腺(リンパ節)腫大に気づいたときは、早期にリンパ腺(リンパ節)の生体検査を受けてください。また、たとえリンパ腺(リンパ節)腫大がなくても体重が減っている、寝汗が以上に多い、発熱が続いているなどといった場合には、病院で精密検査を早めに受けたほうがいいでしょう。

リンパ腫では、ステージ(進行度)によって治療法が違ってきます。リンパ腫のステージは次の4つに分けられています。

1度 一箇所のリンパ腺(リンパ節)の腫大
2度 横隔膜のいずれか一方で2箇所以上のリンパ腺(リンパ節)の腫大
3度 横隔膜を超えたリンパ腺(リンパ節)の腫大
4度 リンパ腺(リンパ節)以外の臓器への浸潤
   4度は全身症状があるか無いかでA,Bに分けられます。



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リンパ腺の痛み

耳、歯からくるリンパ腺の痛み

の周辺のリンパ腺(リンパ節)が腫れたり、痛みを感じるのは、外耳炎、中耳炎、内耳炎の可能性があります。

急性外耳炎は、かきや手の指などによる外耳道皮膚の小さな傷からの細菌感染が原因となって起こります。の中のかゆみ、痛み、耳閉感(じへいかん)があり、赤く腫れたり、水っぽい耳だれ(耳漏)が出たりします。

急性から移行して慢性になったり、糖尿病やアレルギー体質、免疫機能低下などの基礎疾患が原因となっておこる慢性外耳道炎もあります。たいていは、の周辺のリンパ腺(リンパ節)が腫れたり、痛みを感じたりする前に気がつきますが、急性で外耳炎の痛みが激しいときには、一緒に痛みを感じたりするようです。

急性中耳炎は、わりとかかりやすく、また風邪とともに併発することもあります。痛みを感じ、同時に難聴が生じます。風邪のあとにかかったり、また何らかの原因で鼓膜が破れ、そこから細菌やウイルスが入ったとき中耳炎になることがあります。

内耳炎は、急性中耳炎が内耳に及んだ場合が多いのですが、めまい、悪心(おしん)、嘔吐や高度の難聴、耳鳴りが起こります。すぐに病院に行く必要があります。

の周辺のリンパ腺(リンパ節)が腫れたり、痛みを感じたりするのは、中耳炎や内耳炎の細菌やウイルスとの攻防が、の周辺でも起きているためです。

や口腔、喉が細菌やウイルスに感染し病気になると、あごの下のリンパ腺(リンパ節)が腫れたり、痛みを感じたりすることがあります。

口内炎、虫歯などの病気、口腔の病気、喉の病気などにかかった場合ですが、もとの病気や症状が治ると、あごの下のリンパ腺(リンパ節)の腫れや痛みもなくなります。


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リンパ腺の痛み

首のリンパ腺の痛み

の両側のリンパ腺(リンパ節)が腫れたときは、結核の疑いがあります。しかしこれは、痛みはほとんどありません。

病名は頚部リンパ節結核といいます。古くから「るいれき」といわれ、今でもよく見られる疾患です。痛みは稀にしかないのですが、のところのリンパ腺(リンパ節)が数個腫れて大きくなり、融合していることがよくあります。を反対側に向けると見ることができます。

結核菌がリンパ腺(リンパ節)に病巣を作り起こしている疾患で、腫れて痛みはなく硬結(こうけつ)していることが多いのですが、中心部がやわらかくなりなり、皮膚が暗赤色に兼職してくると、膿瘍が破れて潰瘍となります。

治療は肺結核と同様に、3剤併用を充分に行わないと再発することがあります。これだけで症状が改善しないときには外科的治療をすることもあります。

の両側にリンパ腺(リンパ節)の腫れを見つけたときには、痛みがなくても、早く医師の診断を受けたほうがいいでしょう。痛みがないと、気づくのが遅れがちになってしまうこともありますので気をつけましょう。

痛みを感じるときは、どちらかというとリンパ腺(リンパ節)の痛みではない可能性があります。を動かすと痛いときは、ねちがい、または交通事故などでのむち打ち症の可能性もあります。むち打ち症は後になって痛み出すときもありますから、そういう痛みのときには整形外科で診てもらうほうがいいでしょう。


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